2008年11月27日木曜日

かえってきたらやることのやくそく

昨日、小学3年生の息子たち(双子)のウソが発覚した。

学校の宿題をやらずに「宿題は出てない」とウソをついていた。忘れものも多い。学校で渡される保護者への連絡用プリントも持ってこない。それを指摘されると「何も渡されてない」とウソをつく。

とても元気で素直ないい子たちなのだが、何かに夢中になると他のことが全く目に入らなくなる。忘れものなどもうっかりやってしまうのだが、怒られるのが嫌でその場しのぎのウソをつくことが多い。これまで何度も叱ってきたが、いっこうに改善される傾向もなく、今日は強い態度で臨んだ。

妻から電話で事情を聞いていたので、帰宅してすぐ子供たちを呼んだ。きをつけをさせて1発ずつ頬を張ってから、諭すように言った。

「二度と同じことしないために、どうしたらいいの?」

ぼくの質問に、一人が答える。

「忘れ物しないように気をつける」

ぼくは首を振ってこう返した。

「それじゃだめだ。気をつけてもまた忘れるだけだ。これまでもそうだっただろう。じゃあどうすればいい?」

少し考えて、もう一人が答える。

「学校から帰ってきたらやることを紙に書いて確認する」

素晴らしい答えだ。

「よし、それならいい。じゃあこれから二人で相談して、何を確認すればいいかを紙に書いて、できたら見せにきなさい」

それで出来上がったリストがこれ。


■かえってきたらやることのやくそく
1)しゅくだいをする
2)手がみをみせる
3)あしたのじゅんびをする
4)3)ができているかみる
5)そうじがおわっていなかったらそうじをする
6)1)2)3)5)をできているかもういちどみる



読んだ瞬間、「おお! これはすごくいいぞ! よく考えた!!」と叫んでしまった。我が息子たちながらセンスがいい!(親ばか)

何がいいって、まず自分たちで「やくそく」と書いたこと。明確なコミットメントだ。

さらにいいのは、リストの(4)と(6)。つまり、チェックリスト自体に確認項目が入っていること。これをやるとミスが非常に少なくなる。自分達はいつもうっかり何かを忘れてしまうから、ちゃんと確認できるようにと工夫したらしい。

大人でも、ミスをしたときに「言い訳」とか「単なる謝罪」とか「次から気を付けます」といった、ぼくからすると「まるで役に立たない言葉」を使うことが多い。

で、それは多くの場合「なんで(Why?)そんなことしたんだ!」と聞くから起こる。

建設的な解決策が欲しければ、「どうすれば(How?)いい?」と聞けばいい。

小学3年生でもこのくらいのアウトプットは出せるのだから、社会人なら余裕のはず。

だから、あなたが誰かに改善を求めたければ、「なんで(Why?)」と聞かずに「どうすれば(How?)」と聞けばもっとうまくいく可能性が高い。

というわけで、彼らはこれから毎日、ぼくか妻にやくそくが守れたかどうかを報告することを約束した。

これからどうなるか楽しみです。

0 件のコメント: