さて、大橋禅太郎です。
実はさっきですね、メールが入っていて、今月に予定されているインタビューに当初の予定だった3人に加えて、クライアントに禅太郎さんのファンがいるから、直接お話をお聞きしたいので、2名増えて、5名で行きたいというメッセージを受け取りました。
で、僕は、なんか知らないのですが、ちょっとムカついてしまったのです。
多分、今、寝不足だったら、速攻「いえ、御受したのは、インタビューなので、当初合意した3名でお願いしますっ!」とメールを書いていたかもしれません。
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さて、僕らすごいコーチ達は、ある学習方法を使っていて、それが効き目がすごいのです。
その名は”リフレクティブ ラーニング”
方法自身は80年代の始めにアメリカで開発されたのですが、あまり聞かれませんでした。
ところが、この数年、組織開発系のセミナーやワークショップに行くと、このリフレクティブ学習法が、いろんなところで使われています。
この学習法は、教科書や正解や教えてくれる人が無いときにどう学習するかの方法論でもあります。
で、やり方は至って簡単:
1)リフレクティブ ラーニング ジャーナルを用意する
多くの読者の方はこのステップでつまづくかもしれませんが、要するに、白紙の紙があればそれでオッケー(マジ) 僕の尊敬するリーダーシップ開発財団のCCL (www.ccl.org)で行われた3日で40万円のワークショップでは、初日にリフレクティブ ラーニング ジャーナルが全員に配られました。 興奮して開いてみると、中身はただの白紙のノート!で、これは紙でも、コンピューターファイルでもかまいませんが、紙の方が僕は好きです。
2)そのジャーナルに
起こった出来事を書く:(ここでは、感情や、意見や、将来の見通し等は書かずに、なにが起こったかだけを書く(結構最初はこれが難しい))
例:本日4:40pmに、1時間のインタビューを依頼されている会社(謝礼3万円)からメールがあり、クライアントがすごい会議のファンなので、同席したい。合計5名になる。とのメールがあった
3)そのジャーナルに
どう自分が反応したかを書く:(物理的にでも、行動でも、感情でも)
-なんかしらんがむかついた
-別に5名になってもどうってことないのに、ムカついた自分に興味を持った
-作業を中断して、このBLOGを書いた。
4)そのジャーナルに
その出来事と反応を振り返るとどんな学習があったかを書く:(書き始めるときは、どんな学習があったかわからなくてもかまわないので、とりあえず書き始めるのが重要)
「勝手に、甘えられると」僕が感じられること(または、「重要視されていない?」というかすかな感情?)があるとムカつく傾向が高い。 気がついたのは
大丈夫 / だめ
甘えられる / なめられる
カジュアル / 無礼
予定通り / 予定変更(してもいいだろうと相手が勝手にそう思っている雰囲気で、予定変更のリクエストをしてくるとき)
僕との約束がしっかり尊重されている上での予定変更 / それ以外の予定変更
しっかりした謝礼 / 3万円(これは冗談)
でも、3万円じゃなかったら(30万だったら)、反応ちがってたと思う(これは、僕が「尊重されてる」と感じるかどうかの違いだと思う。
5)そのジャーナルに、将来の行動を変えるとしたらどう変えるか書く
悪い例:むかつかないように心がける (感情は起こってしまうものだから感情を起こさないようにするのは、精神的コストがメリットに比べて高すぎることが多い)
良い例:おー、これ思いつかないぞ!
というのもオッケー! (思いついたらそれでもよし)
というふうに、 書き進めていくわけです。
僕らのすごいコーチ達は月2回ほど集まっているのですが、僕がフィードバックするときや、学習するときは、このリフレクティブ学習法も使ってます。
学習の戦術と、ツールが自分達にフィットしたものがあると無いのでは、すごい差が出る!!(マジ)
(ちなみに前述のCCLに行くと、「学習戦術」に関するアセスメント(現状調査)とどうすると、学習がよりうまくいくかの、ワークショップや製品も販売してます)
では!
大橋禅太郎